Googleの新たな試み

日本企業がパーソナルコンピューターのオペレーティングシステムだけでなく

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携帯電話のオペレーティングシステムまで米国に委ねた、と書くとあまりよく思って貰えないだろうか(汗&笑)??(後日追記 結局参加している日本メーカーはあくまで選択肢として捉えているらしい。)

しかし、iPhoneも「OS X」というApple謹製米国のオペレーティングシステムで動いているのだからAppleファンである限り日本にiPhoneが入って来ても結果において日本製品を使わないことになるので同じ事なのだが...

(最初に断っておきたいのだがわたくしは開発系の人間では無いので自身の知っている範囲でザックリと書いているだけなのでご理解の上読んで頂きたい。間違いをご指摘頂けると後学となるので非常に有り難い。)

なぜこんな言い方をするのかというと別に日本人が優れているのだ、といった間違っても民族主義な発言をしたいのではない。これにGoogleが新たに発表したモノによって、また日本全体の収入を増やす機会が減った、ということと、製造業依存体質からの脱却はまだまだ遠いのかな...と思ったからなのだ。

Google が「Open Handset Alliance」と名をうった携帯電話向けのオープンソース・ライセンスの新ソフトウェア「Android(携帯電話のOS、ミドルウェア、インターフェース、アプリケーションで構成)」プラットフォームを中心としたアライアンスを発表した。

既に34社がアライアンスへの参加を表明している、と発表されている。その中には「NTT DoCoMo」「KDDI」「Aplix」といった良く見知った日本企業も参加している。(ITmediaの記事によるとNTT DoCoMoは「(Androidのために)現時点で具体的な活動を行っているわけではない」KDDIは「ユーザーの要望に対して、柔軟に応じるためにAndroidに携わる」とのこと)


今回Googleが提供する製品をどのグレードの製品で利用しようとしているのかが重要になって来ると思われるがCnet Japanの記事でQualcommのCEO、Paul Jacobs氏が”Androidはスマートフォンと低コスト携帯電話のどちらをターゲットとすることになるのかという質問に対し、Qualcommでは「7225」チップセットを対象と考えており、「それを用いてスマートフォンを200ドル未満という一般市場向け価格に引き下げること」”と発言しており Androidがコスト圧縮に大きく貢献する可能性を見せている。

顧客には低コストで高品質な製品が届くことになるので素晴らしいことだと素直に思う。そして、携帯電話業界のこの様な状況を眺めてみると改めてAppleはえらい場所に飛び込んだのだと感じる。

先日の記事では書かなかったが恐らく現在のAppleは「OS X」を広く一般的な電化製品に普及させることが目的なのだと思う(Mac OS Xでは無く”OS X”)。iPhoneもiPod touchもApple tvも「OS X」で動作している。ただ、これをApple製品だけに搭載して行くつもりで考えているのか、そうでないのかは分からない。

既に iPhoneという広告塔を立てること自体には成功しているので、周りの反応を伺いながら判断して行くのだろうか??そういえば先日のD5で総帥は「我々は、他社との提携が得意ではなかった。もし、Appleが少しでもその(Microsoftの)DNAを受け継いでいたら、かなり上手くできたと思う。Appleがそうなるのは、数十年先だ。」と発言していたのはやはり外に飛び出したいという感情の裏返しなのだろうか?

もしパートナーに売り込むつもりなのなら現在の様な500MBもあるリッチなOSのままでは難しいと思われる。しかし、これを逆手に取ればリッチなOSで差別化したいパートナーには製品デザイン(もしくはデザインコンサルティング)など全てパッケージングしてパートナーに提供する事が出来るかもしれない。しかし、もしこれらが目的ならOS Xは日々小さなプログラムを目指しているのがすことの方が有利と思われるのだが。

どちらにせよAppleの強みはハードウェアとソフトウェアの両方を良く知っていると言う事だ。恐らく今回のGoogleの発表もしばし高みの見物状態なのかもしれない。

何よりGoogle CEO Eric Schmidt氏がApple取締役として在籍しているのだから今後の評価次第ではLinuxベースのマイクロ・カーネルと、バーチャル・マシン(Life is beautiful記事”gPhone雑感:「モバイル・プラットフォーム戦国時代」の幕開けだ”参照)といわれている「Android」の一部を「OS X」に載せる可能性もある。

この時代に「また日本全体の収入を増やす機会が減った」と書くよりは「世界規模で利益を享受するべきだ」と本当は書きたいが、そう書けるほど世界がまだまだ理性的でないのは事実。しかし、「Android」はオープンソース・ライセンスなので自由度が高いのは良いと思う。

今回含めここ最近米国発の内容が多い中、任天堂という優れたハードウェアとソフトウェアの一体化での成功(目立たないだけでソフトウェアでも活躍している企業があるだろう)という好事例が出来た日本なのだから今後の可能性は高いはず(RFIDの様に政治的な圧力がかかると複雑な心境になるが...)。Googleに劣らぬ日本企業の世界での活躍と成功を信じたい。

(TRONと比べるとどうなんだろう??)

追記
相変わらず文章のまとまりが無くて誠に申し訳なかったのだが、結局この記事は前回記事「現在のAppleの姿勢」の続きでその妄想とも言える記事だと思う(笑)。現在のAppleはハードウェア依存からその比重をソフトウェアに移しながらハードウェア、ソフトウェア共にバランサブルな企業に変貌しようとしている様に感じられる。

参考リンク

Cnet Japan-ベールを脱いだグーグルの携帯電話プラットフォーム「Android」

Life is beautiful-gPhone雑感:「モバイル・プラットフォーム戦国時代」の幕開けだ

ITPro-Google,モバイル・プラットフォーム「Android」の開発に向け33社と提携

WIRED VISION-Google、『Android』で携帯分野へ進出

Open Handset Alliance

ITPro-「グーグルの携帯向けプラットフォームは数あるLinuxの1つ」とシンビアンCEO

ITPro-【続報】「Androidのターゲットは携帯電話だけではない」,米グーグルの開発者が会見

wikipedia-オープンソース

wikipedia-TRON

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