現在のAppleの姿勢

現在の日本経済が第3の波に乗切れない原因は製造業依存体質にあるとAlvin Toffler氏は

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(写真はWIREDVISIONより拝借)

発言されていた。そして、先日の四半期報告で200万台の過去最高のMacを売りさばいたAppleはハードウェア依存体質である。

先日発売されたMacBookといい、Mac OS X 10.5 Leopardに対する発表会が無かったことといい、最近のAppleは従来の体質、イメージから脱却を図ろうとしている様に映るのはわたくしがむやみに深読みしているのが原因なのだろうか??

先日の四半期報告においてAT&Tから受取るインセンティブがiPhone1台あたり一ヶ月に$18、今後2年間で$432受取ることが判明している。単純に100万台がAT&Tと2年間契約を続けているとして$432,000,000。日本円にして496億円の収入となる。

ここにさらに iPhoneの販売価格1台あたり$399が上乗せされることも忘れてはいけない(調査会社 米アイサプライによるとiPhone 8GBモデルの原価は$280.83、$100強残るがここから販管費などが差し引かれる)。

この金額を知ってしまうとAppleが iPhoneをiBrickにしてまで契約外行為を行なうユーザを追いつめる心理も理解出来ることは理解出来る(日本ではあのハッキング行為を理解したくない方々が多いようだが、あれは「顧客ニーズ」なのだ、米国は日本と違い自分たちの権利は戦って勝ち取るものなのだ、だから自身が求めるものの為に、そして、ニーズを知らしめる為にハッキングするのだ)。

iPodもかなり利益が確保出来る製品に成長したが、それを支えるiTunes Storeは元々優位な利益構造を持ってはいない。あくまでiPodの成長促進剤であるのは現在の所変わってはいない(恐らく近い将来化けそうな気がするが)。そう考えると現在のAppleが注力すべきドメインが一体何なのかがおのずと見えて来ることになる。

いつか近い将来市場が衰退することが見えているiPod...ならば将来の稼ぎどころを今から創り上げて行かなければいけない。そして、現在のAppleが注力するべきドメインはiPhone。そう考えれば経営資源が足りないのでは、と良く指摘されるAppleが取るべき行動は今まで以上に効率よく働き、力の配分をしっかりと分けること。つまりMacには場合によっては10あるうちの1か2ぐらいで仕事をしろということである(ああぁぁ...なんて乱暴な言い方なんだろう[冷汗]...)。

そうまでして電話屋になりたいのか??恐らく違う。Appleが本気で電話屋になりたいのならiPhoneをもっと通話のしやすいデザインに仕上げていただろう(iPhoneは一般の利用法で通話するには非常に話し辛いと言われている、もしかすると今後通話に特化した製品が出る可能性もあるかもしれない、あくまで可能性だが...)。あくまで「最も小さくどこでも使えるパーソナルな情報の出入り口」にしたいからこそあのデザインになったはずだ。

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平たい言い方だがクオリティの高いハードウェア創出能力はこれまで通り維持しつつも、バランス良く「今までと違う部分」の収入も増やして行きたいと考えているのだろう。何より「Macは商売道具の一部」なのだという「イメージを強化」したいのだと思える。

わたくしにはSteve Jobs総帥が頭の中で何を想い描いているのかは到底分からないことだが、どうやら彼はMacの規模を小さくするつもりは到底無いが今までの様に「表看板」にするつもりも無い様だ。

そして、商売道具が増えた御陰で収入は以前に比べ増えたが、その分必要経費が余計に必要にもなった。だから今まで必要だったことも今後も必要かどうなのか今一度見直す必要があったのだろう。企業が何かするには常に販管費が付きまとうのだからタダではない。

iPhone を現在の表看板にすることで先進的なイメージを植え付けることには成功している。そして、地域ごとに対応が必要になる携帯電話の邪魔臭い部分を補う為に iPod touchという先行部隊も編成した。しかし、心配なのはこれらの行動で今まで長年の時間をかけてMacを通して築いて来た優良顧客との関係が今後も継続出来るのかどうか、ということだ。

そして、何より現状のままでiPhoneもiPodも、さらにはMacまで完璧に押さえ切ることが出来るのか??(Apple tvを忘れてた[冷汗]...)ここ最近Appleのミスが続いていることからも、その対応が今後追いついて行くのかどうか、少し付き合いが長くなって来た友人の事が心配になって来た。友人の家長は良識ある進言も切り捨ててしまうから(冷汗)...

追記
冷静に読み返してみると一体何が言いたいのか良く分からない文面だ(冷汗)...結局のところわたくしの言いたい意見は

「今まではMacに頼り切った利益構造の業態で商売をして来たが、次にiPodを持って来て違う業態でも商売が出来るかどうか試してみたら成功した。だからこの成功経験を生かして次はMacやiPodの様なハードウェア依存の利益構造の業態と違う商売をしてみよう。ならば次は電話で行ってみよう。つまりiPhoneだ。これでリスク配分を良くして行こう。でも保険はかけておかなければ...当然保険はiPhoneの様な利益構造とは違う商売...つまりApple tvだ。iTunes Storeと掛け合わせてiTunes Storeの成長促進剤にしてみよう。しめたことにiPhoneに夢中になってみんなApple tvを忘れているからみんなの知らないところで色々と交渉出来るぞ。」

でも、誰かが気付いていたはずなんだけど、もしかしたら誰も言わなかったのかもしれない...「商売を増やしたわりに「人」が少ないんですけど(冷汗)...

これは重要なことだと思う(汗)...

追記
結局、現在のAppleが多くのキャッシュフローを持ちながらも人材を中心とした経営資源の充実に動かないのは「iPhoneの道のりが一筋縄ではいかないからタンス預金が手放せない」というのが本音なのかもしれない。任天堂がその状態の様子だし...

でも、最近続いているあらゆるミスはどう見てもブランディングとしてマズいでしょ(冷汗)??...

追記
本当にこの記事だけは書けば書くほどズタボロになっている記事だと思われる(冷汗)...結局、次の記事「Googleの新たな試み」とあわせて読む様な内容になっているとも言えるのだが、ハードウェア依存から「OS X」を中心としたソフトウェアへ比重を移してハードウェア、ソフトウェア共にバランサブルな企業に変貌しようとしているのだろう、と言いたかったのである(冷汗)。それを言うまでの間に現状の問題点を色々と書いて寄り道をしてしまった(大脂汗)...本当に申し訳ない(重ね陳謝)。

参考リンク

Technobahn-399ドルのiPhoneを売るとAppleは831ドルの儲け、iPhoneの価格設定のカラクリ

NBonline-米アップル、評判に陰り 急成長の煽りで顧客サービス低下?

ITPro-iPhoneの衝撃

ASCII.jp-第1回 両手で優しく使って──アップル「iPhone」

wikipedia-Alvin Toffler

GiGAZiNE-iPod touchが動作しない不具合、世界中で起きていることが判明

当Blog-やはり価格をつけるという行為は

当Blog-デジタル製品にはなぜ愛着がわきにくいのか??

当Blog-デジタル製品にはなぜ愛着がわきにくいのか?? ー完結編ー

当Blog-近未来iPod私的身勝手妄想考察

当Blog-MacWorld=×

当Blog-iPod touchは

当Blog-お祭り騒ぎ -Mac OS X 10.5 Leopardの不具合に関して-

当Blog-iTunes 7.4.3 for Windows

当Blog-米AppleがMacで先行するのは

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