ハードウェア開発に割り振る経営資源

をこの1年少しの間はIntelアーキテクチャへの移行に

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(写真はnikkei BPnetより拝借)

割り振って来た、と総帥が発言しているという事は逆手に取れば経営資源を大幅に増やして「Macユーザにも他の製品と同じペースで新たな製品を提供して行こう」という考えは無かった、という事が導きだせるかもしれない。

PC Watchの本田雅一氏連載記事「週間MOBILE通信」の「Mac OS X 10.5 Leopardレビュー(3)」でSteve Jobs総帥の発言を取り上げている。

”Apple関係者によると、スティーブ・ジョブズCEOは「この1年少しの間はIntelアーキテクチャへの移行にハードウェア開発のリソースを割いてきたため、基本デザインは変えずに開発を行なってきた。しかし、これからは新しいハードウェアデザインに挑戦しよう」と話していたという。”

以上、PC Watch記事本田雅一「週間MOBILE通信」第399回 Mac OS X 10.5 Leopardレビュー(3)より抜粋

この事から想像出来るのは総帥が業界の3倍の伸びを示しているMac市場に対して慎重な態度を取っている(もしくは”取っていた”)とも考えられるし、一時的なものとしか見ていない可能性もある。

もっと別の考えを上げれば単純にiPhone、Apple tvなどの新ドメインに注力しておけばMac市場も一緒に拡大すると考えているのかもしれないし(現実にはそうなっているとも取れる様子、いわゆるヘイロー効果だ)、または単純に人が少なくMacの開発に割り当てる事が出来ずにいるだけ、なのかもしれないし、かといって増やす気が無いのかもしれない。恐らく最後の理由が一番彼らしいのかもしれないが、これら全てが理由なのかもしれない(笑)。

先日発売されたiMacは限られた期間と人員の中で現在出来る最善の内容を発売したのだと思われるが、かなり窮屈な状況(つまり以前と同じボリュームの人員を投入出来ないでいた状況)で開発された様な印象を持ってしまう不具合の報告を見かける

どちらにせよ今後のMacの位置づけはこの先現れるであろう新製品たちのバックヤードだということだろう。つまり思いっきり表に出ては来ないが新しい製品たちにとって「常に必要不可欠な存在(そして、より整合性の高い存在)」としての位置づけになると思われる。つまり「空気」の様な存在だ。そして、当然総帥の欲求を満たす事が出来る高質感(高品質な製品であって欲しいが[冷汗]...)な製品だけが発表されるのだろう。

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(写真はFrog design CEO Hartmut Esslinger氏、Speakers07 | DLD Conferenceより拝借)

総帥の開発者に対する態度の本質は芸術家にとってのパトロンと一緒だ。その本質は未だに変わらないのかもしれない。だからこそ経営資源を開発者の充填に注がないのというのも合点がいく。つまり彼のお気に入りしか開発者になれないからだ。それはかつて蜜月を分かち合ったFrog design CEO Hartmut Esslinger氏にプレゼントしたピアノがそれを象徴している。

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(恐らくHartmut Esslinger氏にプレゼントしたピアノではないかと思われる写真、この写真一体どこで手に入れたのかが思い出せない...リンクを掲載したいのでご存知の方がおられたら是非教えて頂きたい)

参考リンク

PC Watch-本田雅一「週間MOBILE通信」第399回 Mac OS X 10.5 Leopardレビュー(3)

wikipedia-フロッグデザイン

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