あなたの人生を素晴らしくする音楽講座-re:issue- vol.03

Retro氏生還っっっっっ(感動の涙)!!

SERGIO-MENDES.jpg

(写真はDiarioより拝借)

既に多くの方がご存知かと思われるがRetroさんが”Inside Out”を引っさげて見事生還された。というわけで、Retroさんの音楽記事を受け継いで始めたこの連載もこれにて終了...としても良いのだが何となく自分でも気に入っているので許されるなら続けさせて頂きたく考えている(笑)。

相変わらずRetroさんほど見識が深くも広くも無いのでそのあたりを差し引いて読んで頂ければ有り難い(汗&笑)。

っで、今回は第3回目。冬なのに夏なアーティストの登場である。

そこに良い音楽があるならば、良い紹介者がいなくちゃいけない。ー佐野元春ー

Sergio Mendes/Brasileiro
セルジオ・メンデス/ブラジレイロ

Brasileiro.jpg


Fanfarra (Cabua-Le-Le)
Magalenha
Indiado
What Is This?
Lua Soberana
Sambbadouro
Senhoras Do Amazonas
Kalimba
Barabare
Esconjuros
Pipoca
Magano
Chorado
Fanfarra (Despidida)

イギリス、日本。前回まで紹介して来たレコードのアーティストの出身国である。そして、今回はとうとう日本にとっては地球の遥か裏側...「ブラジル」である。紹介するのはご存知の方も多いだろう「Sergio Mendes」のアルバムを紹介する。タイトルは「Brasileiro」直訳すると「ブラジル人」である。タイトルからも想像出来る通り、まさにブラジルの「音楽」が詰まっている。

「Sergio Mendes」と聞いて「ピン!」と来た貴方が頭に想い浮かべたのは「Mais Que Nada(マシュケ・ナダ)」あたりではないだろうか。この曲自体は数年前のNikeのTVCMで起用されたので、サッカー選手が空港でサッカーボールを蹴っている姿と一緒に聞けば思い出す方もいることだろう(残念ながらCMで起用されたのは「Tamba Trio」の歌ったヴァージョンだが)。

彼の活動はかなり古く、特にボサノヴァ好きな方で知らない人はいないといっても決して乱暴な話では無いのではないだろうか。ここ最近のカフェブームのおかげで「カフェで鳴っている音楽」見たいな形で貴方の耳が覚えているかもしれない。そんなカフェで流れる様な、どちらかと言うと「オシャレ」なサウンドが多かった当時の彼が心境一転、長く在籍していた「A&M(Herb Alpertが副会長をつとめるレコード会社)」を離れ「Elektra」に移籍して、今までの印象を変える事にもなった第1弾が、このアルバムである。

やはり第3回目も前置きが長くなったが、このアルバムはのっけから100人以上が参加したと言われている打楽器隊の怒濤のパーカッションサウンドから始まる。このアルバム以前のSergio Mendesを知っている方は正直それまでのサウンドとの極端な違いに驚くことだろう、始めて聞く人はもしかすると、この1曲目が「アフリカ」方面の音楽と勘違いする方がいるかもしれない。

しかし、それは決して間違ってはいない。ブラジルの人種構成は黒人が多く、その流れでアフリカのネイティブサウンドを根底にした音楽がブラジル音楽に大きく影響を及ぼしているからである。ここで聴けるサウンドは、ある風景を彷彿とさせる。そう、あの「リオのカルナヴァル(カーニバル)」である。この曲の録音に参加しているメンバーは毎年あのリオのカルナヴァルに出場している人たちが参加しているのだから、当然と言えば当然である。

既に長くなって申し訳ないが、この「Fanfarra (Cabua-Le-Le)」を作曲しているのは「Carlinhos Brown」と言うアーティストである。ちなみにうる覚えうろ覚えで申し訳ないが彼は「Simply Red」の「Life」のレコーディングにも参加していて、そのアルバムに納められている「Fairground」のリズムは、この曲を「サンプリング」したものだ。

さて、4曲目あたりまでのサンバサウンド(4曲目は唯一の英語歌詞のラップが入って来るが)を楽しんだ後、5曲目以降は現在のブラジリアンサウンドを楽しむ事が出来るが、これがまた一筋縄では行かないテクニカルサウンドから情緒豊かな深みあるサウンドまで大変幅広い。

ちなみにSergio Mendesはブラジル版「Quincy Jones」とも言われており、このアルバムでは、それまでのアルバムと違い作曲には関わっていない。11曲目以外のアレンジ、キーボード、そしてプロデュースに徹している。

参加しているアーティストも豪華である。DrumにTOTOの故Jeff Porcaro、E-GuitarにPaul Jackson Jr、BassにNathan East、Vo、PercussionにCarlinhos Brown、A-GutitarにGuinga、Joao Boscoなど多数が参加している。アメリカ勢が参加しているのは意外に思われるかもしれないが一部の曲を省き、ほとんどの曲はリオで録音をした後、LAでオーバーダブ(いわゆる重ね録音)が行なわれているのである。

さて、このアルバムでのわたくしのお薦め曲は「Fanfarra (Cabua-Le-Le)」、「Sambbadouro」、「Magano」、人によっては摩訶不思議なメロディラインの「Chorado」。特に「Chorado」は本当に美しくも儚い、裏返せば情緒不安定にも感じるメロディーラインは是非御一聴頂きたい。

オリジナル記事掲載日 '05.01.22 +.k代表

わたくしがSergio Mendes氏の音楽を初めて聴いたのは幼稚園かそれより前らしい。わたくしの母親がSergio Mendes氏が好きで家事をしながらよく聴いていたらしい。言われてみればSergio Mendes & Brasil'66を聴くと何故か幼い頃の記憶が一緒に蘇ることが多々ある(笑)。

先日取り上げたRobert Palmer氏のBossanova楽曲”Btween Us”が発表された当時に聴き入ってしまったのも母親が聴かせていたSergio Mendes氏の楽曲が記憶のどこかで残っていたからだろう。

2006年に"Oceano"以来十年ぶりにアルバム”Timeless”を発表しRapなどを取り入れFunkeyなアレンジの側面を見せていたが”Brasileiro”以来のルーツ音楽を取り入れたサウンドもHip-Hopを取り入れつつ見事に健在だった。(RapやHip-Hop系に関してはアレンジへの取り入れ方が今一の様な気もするが[汗]...)

そんな氏の演奏を一度生で見たことがある。時期までははっきりと覚えていないが'97年だったか'98年ごろに氏が大阪ブルーノートに来られたことがあり、その時に今の奥さんと早速とばかりに出かけたのだ。

ライブに現れた間近に見る氏はアルバムジャケットで見るのとは違い背丈も小さく背中を丸めどこかに片手を付きながら歩いて来たため非常に年老いて見えたのが未だに印象に残っている(冷静に考えると現在66歳ぐらいなので当時は50代後半のはず...もしかするとギックリ腰だったのかも[冷汗]...)。ステージが小さいのでメンバーは少数編成。しかし、いざ演奏が始まるとその年老いた体からは信じられない様なテクニックが繰り出され圧倒的な厚みを楽曲に与えていた。

ライブの一曲目に演奏されたのは”Oceano”に収められた”Rio de Janeiro”。いつ聴いてもRioの喧噪とさざ波が聴こえて来そうなどこまでも透明でアップテンポなわたくしが大好きな楽曲だ。凄まじいテクニックと共に目の前で聴いた”Rio de Janeiro”はCDで聴くのとは比べ物にならないぐらい圧倒的で、そして何より美しかった。

気が付けばライブは一時間ほどで終了、その後暫くして隣の席にどこかで見た顔の外人が席に着いた。よく見るとその男性は先ほどまでライブに参加していたベーシストだった。わたくしが驚いているとそれを見た我が家の奥さんが彼に話しかけた。もちろん英語で...

奥さんが笑顔で話した後、彼はわたくしにも笑顔を向けたが、こちらは英語が全く話せないため引きつった笑顔で固まっているとそっぽを向いて同席の相方と話し始めた。わたくしはあの時英語が話せない自分が悔しいと思ったことを今でも覚えている...

しかし、こうやって改めえて見てみるとわたくしの人生は幼い頃からBrasil漬けの様だ(笑)。

参考リンク

goo音楽-Sergio Mendes

当Blog-あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue- vol.02

当Blog-あなたの人生を素晴らしくする音楽講座 -re:issue-

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